Planar T* FE 50mm F1.4 ZAを手にして、単焦点レンズの威力を再認識しました。
便利なズームに頼るのをやめようと一念発起し、勢いでお気に入りだったSIGMA 24-70 DG DN Artを売却しました。
標準50mmはPlanarで良いとして、広角と中望遠域を受け持つ単焦点レンズが必要になりました。
白羽を立てたのは、発売されたばかりのSIGMA 24mm F2 DG DN Contemporary。
ビルドクオリティがすさまじいIシリーズの新レンズです。
外観 / デザイン
まずは外観から。
決して高価ではないレンズですが、デザイン、材質、工作精度の高さは言うことなし。
この価格のレンズに絞りリングが付いているは、すばらしいの一言です。
フードやフロントキャップまで金属にするという徹底ぶり。
ただし、メタルフードはマグネット式なので、プロテクトフィルターを付けると装着できません。
また、フードを取り付けた状態だと、非常に外しづらいので、実用的ではありません。
しかし、きちんと普通のバヨネット式キャップも付属しているので、心配ご無用です。
コストが上がるだろうに、そこまでして金属にこだわるSIGMAってすごい!
本音はメタルキャップ別売りにして、その分安い方がいいけど。
サイズと重量ですが、同シリーズの24mm F3.5や35mm F2と比べると大きく重いですが、それでも十分軽量コンパクトです。
α7RIIIに取り付けた状態も、バランスが良いです。
操作性
絞りリングがあるので、直感的にF値を変更できます。
カメラ側で操作する方が好きな方もおられますが、私はレンズの絞りリングで操作する方が好きなので、この仕様はすごく嬉しいです。
また、レンズのサイド面に備わるAF/MF切替スイッチも便利です。
オートフォーカス性能
AFはシュパッと速くて、なおかつ正確。
少し気になるのは近接時のウォブリングですが、通常はほぼ気になりません。
ほんの少しだけAF駆動音がします。
ただ、余程の無音空間でない限りは、動画撮影で気になりほどではありませんでした。
表現力
広角なので、絞って使うことが多いですが、開放のF2で近接撮影をすると割とボケますね。
勿論広角レンズのF2なので、トロットロってわけじゃありませんし、めちゃくちゃきれいなボケでもないですが、奥行感を演出するには十分なボケです。
どうしても歪みが大きくなるので、私は広角での近接撮影をあまりしませんが、時にはそういう撮り方も面白いなと思いました。
勿論SIGMAのレンズなので、ピントが合っているところは開放から解像感アリアリです。
24mm F3.5と比較すると最短撮影距離が長いですが、それでも24.5cmで最大撮影倍率は約0.15倍なので、普段使いで困ることはあまりないと思います。
むしろ逆に割と寄れるなぁと感じました。
総評
買う前にIシリーズのもう1本の24mm、F3.5と迷いました。
明るさを取るか、使い勝手を取るか。
あちらは、軽い、小さい、寄れる、とすごく使いやすそうです。
ただ、明るい方が表現力が高いので、結局こちらを選びました。
実際に使用してみて、ボケるのはやっぱり楽しいし、危惧していた最大撮影倍率の問題も気にならないので、こちらにして正解だった思っています。
また、後から思ったのですが、APS-Cクロップをして使用した場合に35mm F2としても使えるので、やっぱり明るいF2で良かったです。
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