Adobeの「AIノイズ除去」が、期待以上に優れていたため、私は高感度ノイズが多い写真には積極的に利用しています。
デジタル一眼に傾倒し始めた初期には、マイクロフォーサーズ(主にOLYMPUS)を使用していましたが、ボケ感とノイズ耐性のあるカメラを追い求めて、FUJIFILMのAPS-CやSONYのフルサイズなど、より大型のセンサーマウントに切り替えていきました。
息子が高校野球を卒業するまでは、よりAF性能が高いSONYのミラーレスカメラを使用して野球を撮影していましたが、その後は色味が好きなFUJIFILMのXマウントに魅了されています。
ゴミ取り機構が不満なEマウントやXマウント
使用していたSONYやFUJIFILMのカメラには、基本的に満足していたのですが、ひとつだけ不満な点がありました。それは、センサーにゴミが付きやすいことです。
以前、長年マイクロフォーサーズを使用していた時には、センサーにゴミが付いたことが一度もなかったため、最初にα7IIIでセンサーゴミが付着したときには驚きました。
DIYセンサークリーニング(自己責任)
https://www.jayphoto.work/2021/06/02/2479
レンズ交換式カメラを使っていると、センサーにゴミが付きやすいことはよくあることですが、私はマイクロフォーサーズのゴミ取り機構であるスーパーソニックウェーブフィルタ(SSWF)が優秀であるため、センサーゴミを気にすることがなかったのです。
もちろん、マイクロフォーサーズのセンサーサイズが小さいこともゴミが付着しづらい理由のひとつであることは言えます。
AIノイズ除去の登場でスモールフォーマットを再検討
そんな折、AdobeのLightroomやPhotoshopに実装されたAIノイズ除去がとても良かったため、再びマイクロフォーサーズを使うことを考え始めました。高感度ノイズを後処理で除去でき、なおかつセンサーゴミが付着しづらいためです。
FUJIFILMの色味が大好きで、Lightroomでフィルムシミュレーションのプリセットをベースに調整しています。他のメーカーのカメラで撮影したRAWファイルに、FUJIFILMのプリセットを適用することはできませんが、ある程度似たような風合いに現像することはできます。
センサーサイズの小さいマイクロフォーサーズを使うと、同じ画角でもボケが小さくなってしまうという問題があります。ただ、私は基本的にスナップ写真を撮ることが多いため、それほど気になりません。背景がトロトロにボケた写真を撮る機会がないわけではありませんが、あまりないですね。
マイクロフォーサーズに回帰
こうして、私はマイクロフォーサーズに移行する決断をしたのです。そして、新しく購入したのはOM-D E-M1 Mark IIIです。
実はOM-1の積層型センサーにも強い魅力を感じていたのですが、マイクロフォーサーズのカメラは発売後しばらくすると値段が大幅に下がることが多いため、今は20万円を超える中古品を探すことは見送っています。
また、Panasonic DC-G9(G9 PRO)の操作性が非常に優れていることも気になっていたのですが、位相差AFやライブND機能が搭載されていない点がやめる理由となりました。
やっぱりすごいオリンパスの手振れ補正
まだ試し撮りしかしていませんが、やはりオリンパスの手振れ補正は素晴らしいですね。
以前X-T4のボディ内手振れ補正に感動したことがありましたが、今回のE-M1 Mark IIIの手振れ補正は別次元です。
私の技術ではX-T4では1/15秒程度が限界でしたが、E-M1 Mark IIIでは1/2秒程度まで安定して撮影できます。頑張れば1秒や2秒でも可能です。
これはM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO(12mm使用時)での話で、あの悪魔のレンズ12-100mm F4 PROを使用すれば、もっと別次元の写真が撮れることでしょう。
AIノイズ除去によるデジタル補正には賛否両論あると思いますが、私は写真で生計を立てるわけでも作品を作るわけでもないので、非常に満足しています。
最後に実写サンプルをご覧ください。
すべてRAW現像しています。
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