普段使いにはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROがあれば十分だけど、F2.8だとボケ感が足りない場合があるんですよね。そこで、M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROとSIGMA 56mm F1.4 DC DNを新しく追加しました。
中望遠レンズのSIGMA 56mm F1.4 DC DNは、Xマウント版を使ってみてとても良かったのと、マイクロフォーサーズではフルサイズ換算112mmとだいぶ望遠寄りになることに期待して選びました。
でも今回は、M.ZUIKO ED 20mm F1.4 PROについて話したので、SIGMA 56mmのことについては、改めて別の投稿でお話します。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROと悩む
以前、E-M1 Mark IIを使っていたときには、M.ZUIKO ED 25mm F1.2 PROを使っていて、その素晴らしさをよく知っていました。
オリンパスがアピールしていた「滲んだボケ」は特に素晴らしく、FUJIFILMのXF56mmF1.2 R APDにも負けないと思っていましたが、価格が高く、中古でも9~11万円というのが、今回追加購入する上で問題でした。
また、M.ZUIKO ED 20mm F1.4 PROのフルサイズ換算40mmの画角も気になりました。私はフルサイズ換算35mmの微妙に広角寄りなのが苦手で、それよりも少し標準域に近い換算40mmは、スナップ写真においてちょうどよいのではないかと考えました。
フルサイズ換算50mmはパースも付きにくく、自然な印象を与えることができるのですが、周りを入れたいと思った時にはかなり後ろに下がらなければなりません。下がることができればいいのですが、最悪、それ以上後退できないシーンもあります。
そこで、換算50mmと35mmの間に位置する40mmに興味を持ちました。そして、M.ZUIKO ED 20mm F1.4 PROは新品でも6万円前半と価格が安く、PROレンズの高いビルドクオリティがこの価格で手に入るのはすごくお得だと思いました。
ネットでの評判があまり芳しくないのが少し気になりましたが、結局M.ZUIKO ED 20mm F1.4 PROをチョイスしました。
小さいことに驚き
商品が届いたとき、まず小さな梱包に驚き、次に小さなパッケージの箱に驚き、最後に製品の小ささに驚きました。とにかく、とっても小さいんです!
この小ささはスナップ写真を撮るときには優れた武器になります。
MFクラッチ機構もボタン類も全くありませんが、それらの機能を私はあまり使わないのであまり気になりません。
レンズ自体は他のPROレンズと同じようなビルドクオリティを持っていますが、フードはロックボタンなしの少しチープな感じです。取り付けにも少し硬さを感じます。
画質について
このレンズについて、ネット上では「周辺解像度が低い」「色収差がひどい」という評判があります。
実際に撮影してみると、その評判はおおよそ本当だと感じました。
ただ、開放でもピント中心部分はしっかり解像し、遠景でF4〜F5.6程度に絞れば、十分な画質でした。
非常に精巧な画質を持つF1.2シリーズに対して、このレンズに対する期待値が高かったのかもしれません。このレンズはそういった期待とは真逆のような趣を持っているので、それを味と捉えるか、ダメだと捉えるかは使う人次第ということになります。
どちらにしても、私は画質面において満足しています。
画角について
むしろ私が一番気になったのは、画質よりもレンズの使い勝手でした
40mmの画角は想像していたよりも広く、普段50mmの画角を使っていた私にとってはちょっと使いづらい印象でした。これは私の認識違いです。
一歩近づけばいいだけのことなのですが、そうするとパースが強めに出てしまって、自分のイメージと合わないのです。
逆にもっとしっかりとパースの付く換算24mmは好きなのですが、その焦点距離から標準の50mmの間がどうしても苦手です。
換算40mmを使っていると、何となく換算35mmの画角を使っている感覚なのです。40mmは数値的に見ても、50mmよりも35mmの方に近いですから、当然と言えば当然かもしれません。
当然これは私個人の問題なので、レンズに非はないことを強調しておきます。
その後も色々と試行錯誤してみましたが、結局、このレンズを手放して、25mm F1.2 PROに乗り換えてしまいました。(恥ずかしいですが…。)
最初から25mmを買っておけばよかったと後悔をしましたが、それは20mmを使ったから分かったことなので、まぁ良しとします。
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