基本的に標準単焦点、中望遠単焦点、望遠ズームで切り取るような画角で撮影することが多いのですが、時々全体を収める広角域が欲しくなります。
その際に、数枚撮るためだけに、わざわざ広角レンズに付け替えるのが煩わしく感じます。
また、カメラそのものを撮りたい時に、スマホしかないので不便でした。
そこで、サブとして安めのカメラを探したところ、ちょうど条件の合うLUMIX DMC-GX8に出会ったので購入しました。
今回のサブカメラの条件と候補
今回求めるサブカメラの条件は以下の通り。
- メインのE-M1 Mark IIIより小型軽量
- ボディ内手振れ補正
- 価格が中古で5万円以下
- 2000万画素センサー
- ファインダー(外付けでも可)
- できれば防塵防滴
- できればレンジファインダースタイル
小型軽量という条件においてGX8は微妙な大きさ・重さですが、100gくらい軽いのでまぁ良しとしました。
ボディ内手振れ補正はセンサーの小さいマイクロフォーサーズでは、ISO感度を少しでも抑える上で必須だと思いました。GX8の手振れ補正は今時の5軸手振れ補正と比べると弱いし、レリーズ時にしか発動しない仕様のようなので少し気になりましたが、とりあえず使ってみて判断します。
2000万画素という条件は、運用的に恐らく広角側のレンズを付けることが多いと想定し、1600万画素クラスよりも2000万画素クラスの方が良さそうだと思ったのが理由です。
防塵防滴は必須ではありませんが、どうせなら雨を気にしたくないので。
また、レンジファインダースタイルという条件は、気分を変えたいからという単純な理由です。
以前使用していてとても好きだったE-M5 Mark IIも候補でしたが、1600万画素クラスという点がひっかかりました。2000万画素クラスでは、E-M5 Mark III、OM-5、E-M10 Mark IIIもありますが、素材がプラなのでその時点で購入意欲が失せますし、そもそも中古でも高いのでやめました。
他の候補に、GX7mk2(プラ外装、1600万画素クラスが理由でNG)、GX7mk3(EVFの評判が悪い、価格が高いのでNG)、G8(大きさ・重さがメインと大差ないのでNG)などもありましたが購入に至りませんでした。
LUMIX DMC-GX8の良い点
- 2000万画素クラス、ボディ内手振れ補正、防塵防滴仕様で一番安い
- 出来の良いEVF(画質・チルト機構)
- 発売時点で上位機種だったので筐体のビルトクオリティが高い
- 操作性がオリンパス機よりも高く使いやすい
- サイズほど重くない
ざっとこんな感じでしょうか。
古い機種なので安いのは当たり前ですが、2000万画素、ボディ内手振れ補正、防塵防滴の三拍子がそろっているのが素敵です。
また、特長的なチルト機構付きのEVFですが、非常に見やすいです。
画素数こそ236万ドットと大したことはありませんが、OLEDで倍率1.54倍(35mm判換算0.76倍)。同じく236万ドットのE-M1 Mark IIIが、液晶で倍率1.48倍の評判の悪いEVFなので、余計に良く見えてしまいます。
優先順位の高い条件で吟味した結果、唯一すべての条件を満たしていたのがLUMIX DMC-GX8でした。10年前の古い機種のため、タマ数が少なく探すのに苦労しましたが、マップカメラさんで45000円くらいの良品を見つけることができました。
同じ世代のE-M5 Mark IIは1年保証なのに、なぜか3ヵ月保証しか付いていないので、故障が多い機種なんでしょうか。この点が少し心配です。
LUMIX DMC-GX8の悪い点
- シャッター半押し中にボディ内手振れ補正が効かない仕様
- 前面Fnボタンがめちゃくちゃ押しづらい位置と形状
- 素材は良いのになぜか安っぽく見えるデザイン
- 動画撮影ではボディ内手振れ補正が効かない(動画ほぼ撮らないけど)
特に一番上、EVF内で像が安定しないので、望遠時やマクロ時に撮りづらいです。PENTAXなど一眼レフのボディ内手振れ補正と同じですね。
手振れ補正の効果が確認できないので撮りづらいです。
これ以降に発売された機種は、この仕様ではないようです。
マウント横にあるカスタマイズできる前面Fnボタンは、なかなかうまく押せません。平坦すぎてどこにあるのかわかりづらいです。
発売前の内部検証で誰も気づかないのでしょうか。
あと、いい素材を使っているわりに安っぽく見えてしまうのは欠点だと思います。
発売時は高級路線だったカメラなので、筐体や各パーツの素材は良いものが使わており、手に取ってみると割と所有欲を満たしてくれます。ただ、ぱっと見チープに見えてしまうのはデザインが良くないせいでしょう。
この辺は富士フイルムが上手ですね。
画質はほぼ満足
このカメラはローパスフィルターが入っています。
モアレを防ぐためのローパスフィルターですが、解像感が落ちてしまうため、現在はローパスフィルターレスが主流です。
動画ではよりモアレが発生しやすいため、動画を売りにしているパナソニックとしては、あえて残したのかもしれません。
ただ、実際に撮影してみると、解像感はやや落ちているようですが、まちゃくちゃ気になるほどではなく、画質には満足できました。
生成するJPG画像は、その後に出たG9 PROなどと比べるとだいぶ画質が劣るようですが、基本的にRAW撮りなのでその点もあまり問題を感じませんでした。
お金に糸目をかけなければ、ミニE-M1 IIIと呼ばれるOM-5がベストなサブカメラかもしれませんが、メインのE-M1 IIIより高いし、プラ外装がとにかく嫌です。
とりあえず納得のいく性能と価格のバランスなので、しばらくGX8を使っていこうと思います。
ついでにストラップも新調
ショルダーストラップが足りないのでついでに新調しました。
当初、Peak Designリーシュのサージ色を買おうと思っていましたが、Amazonで探すと、ほとんど同じデザインのいわゆるバッタ物が1/3の値段でありました。
実際に手にすると造りも質感もしっかりしていましたし、操作性や機能もバッチリです。きっと本家には劣るのでしょうけど、2000円ちょっとなら満足です。
ただ、付属のアンカーリンクは紐が細くてちょい心配。アンカーリンクだけは、本物の方を使うことにします。
しかし、これだけパクってて訴えられたりしないのかな?
コメントを残す